教育方針:仲間との絆を信じ、護れ
学校設定:
本籍を島根県の海沿いに置く、全寮制の防衛学校です。生徒は皆、日本の未来を守る守護者達へと育てられます。
1学年1000名前後で、1学年次は10クラスに別れますが、2年次以後は4つのコースに分かれ、クラス分けもコースごとに2つ程となります 。
進学はほぼエスカレーター式で、授業もほぼ単位式です。
異能指定校と言う事もあり、異能者は多いですが、異能者と非異能者の人口比は7対3程です。
国を守るための教育。国家や国の歴史と言ったものから、諸外国との付き合い方、そして、人としての在り方など。
日本の未来の守護者として必要不可欠な知識・心構えと共に、対人・対異能者への対処法を学び、軍人としての教育を受けたものたち 。
それが彼ら、国立防衛大学附属第五高等学校、通称「護国高校」の生徒達です。
比較的最近設立された異能校で、設備は何れも新しいもの揃いです。校舎自体は質実剛健を旨としており目新しい部分はなく、厳粛さを感じさせます。
軍人と言う進路にほぼ固定されるだけあり、スポーツ施設や訓練施設の充実は他校の比ではありません。
純粋な敷地と言う意味では国内トップクラスで、校舎のある土地以外にも、地方全体に訓練地が存在します。
教育方針はかなりのスパルタですが国を護ると言う考え方もあり、心構えや人命救助、それに耐えうる肉体作りなどが基本です。
この学校の特色として、異能者を相手どる事を前提としているため、異能への研究もより進んでおり、護国高校では特に、「対異能者を想定した装備」の開発が率先的に行われています。
まず何よりも防衛ありき。それが護国の教育です。
特記事項:
護国高校の生徒達は、1年次は全員が共通した教育を受けますが、2年次以後は生徒達の適性や要望に応じて、以下の4つのコースに分かれます。
「陸」:歩哨や斥候、野外での築城訓練、車輛の扱いなど、陸上での活動が主。陸上での異能運用が認められる人員が振り分けられる。
「海」:水泳や操船、航海に関する知識、乗艦しての訓練など、海上での活動が主。海上・海中での異能運用が認められる人員が振り分けられる。
「空」:航空訓練、航空管制に関する知識、航空機の整備など、航空機に関する活動が主。通信時や整備時、空中での異能運用が認められる人員が振り分けられる。
「医」:医療、防疫に関する知識に加え、異能による症例および汚染に対する処置など、各科が万全の状態で活動するための支援が主。治癒系のほか、医学や理化学的分析での異能運用が認められる人員が振り分けられる。





校内設定施設例:
・港飛行場
練習機や練習艦が発着する、護国校舎に面した港にある飛行場です。
安全を期するため常に厳重な警備体制が敷かれており、授業と非常時以外では一切の使用が認められていません。
・護国鳥居 校舎より臨める、海上にぽっかりと姿の見える白塗りの大鳥居。
この鳥居は落雷を受けながら生き続けた神樹の半身を用いて作られており、同時期に建てられた校舎と双璧の如く向かい合い、未来を担う若者達の生を見守り続けます。
朽ちること無き白の鳥居には、その名の通り国を護るための祈りが込められています。
この門を臨むもの、一切の絶望を剋せよ。
・練習空母「イワナガヒメ」
コース間の合同演習時などに用いられ、現在は瀬戸内海に停泊している空母です。
軍で用いるには建造時期が古いため払い下げられましたが精度を上げるため、内部コンピュータの性能等は最新鋭のそれにひけをとりません。
A.E.G.I.Sで開発された意思を持つAIが組み込まれており、生徒達を見守っています。
・鎮守の森
主に野外演習に用いられる鬱蒼とした森林フィールドです。
様々な状況を想定した人口地形が設定されており、
歪な斜面を登りきると、拓けた視界に日本海を臨むことができます。
辛く苦しい訓練に挫けそうになった時、彼らは此処から「護国鳥居」を見据え、己の往くべき道と護るべきものを見つめ直します。
来歴:
護国高校(厳密には大学まで)は100年以上も前に設立された、中国地方に存在する防衛学校の一つです。
元々はただの防衛大学でしたが、異能者の受け入れを始めるにあたり、より若い内からの教育を行うため高等学校として独立化、全国に配置された異能指定校の一つとなりました。
中でも、最も隣国に近い立地の異能指定校として、異能者を国を護るための軍人として育てると言う事実を、周辺諸国にアピールする目的があります。
主要NPC:十六夜凪(いざよい・なぎ)
護国高校学長。
45歳。常に眉間にしわを寄せた神経質そうな顔つきの、グレーのスーツに身を包んだ官僚風の男性。
異能者として軍に従属した世代の異能者でもあり、戦争後、後進の育成に尽力した異能者の国防利用、また国防を名目に異能者用の教育を模索した、異能指定校制度の立役者の一人。
学長の立場ながら頻繁に教鞭をとっており、己にも他人にも非常に厳しく接します。
異能者の登場によりあらゆる戦術が白紙と化した戦時中、護るべきものを護れなかった後悔から、彼は生徒に必ずこう伝えます。
誰かを護れなかった時。力があるものほどそれを後悔する事になる、と。
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