教育方針:頼れるものは己のみ
学校設定:
本籍を東京都・元台東区に置く全寮制の高校です。進路は基本的に軍人・警察関係となりますが、最低限、高校生としての年齢に見合った教育が施されています。
1学年100名のクラス数3クラス、総生徒数300人前後。入学者が異能者であるかそうでないかは一切問われていません。
あらゆる武術の粋を極めたものや天賦の才により異能の域に到達してしまった異形の無能力者、そしてそんな選りすぐりの闘者達の蠱毒に身を置く事を選んだ異能者達。
それが彼ら風雷神門高等学校、通称「無頼高校」の生徒たちです。
巨大な塀に覆われた校舎の唯一の入り口、巨大な提灯の左右に配された風神、雷神に見守られた「風雷門」を潜れば、気が遠くなるような階段と、霞に覆われた、寺を校舎へと改造した建造物「戦草寺」が目に入ります。
日本の伝統建築によって作られた情緒あふれる本校舎と、寺院の如き修練場が彼らにとっての学び舎です。
その教育方針は弱肉強食そのものであり、入学した生徒には異能の有無に関わらず「異能者に匹敵・凌駕するだけの格闘技能・身体能力を持つ事」が求められます。
教育陣もまた、無能力者でありながら戦争を生き延びた古強者たちです。
異能者に匹敵する無能力者を生み出すために使い込まれた、出自の最新・過去を問わずに用意された設備は血と反吐で汚れ、如何なる行為が行われたかを容易に想像させます。
特記事項:
特色として、この高校に通う生徒は一般人が大多数であり、また、異能者でなくとも一般生徒扱いはされません。
全ての生徒が平等に地獄のような訓練に放り込まれ、現代に名を残す多数の武術の流派・軍閥から選りすぐられた教官によってあらゆる戦闘技術を身に着けさせられます。
その教育方針についてこれないものは容赦なく退学、または他校に転校する事になります。1学年の平均数100名と、入学者数には大よそ10倍以上の隔たりがあります。

校内設定施設例:
・戦草寺本堂
風雷神門高等学校の本校舎です。20年前の戦争で焼けた寺跡を修復、改修し校舎として使われるようになりました。
今では本尊は移され、今後の国家の安寧のため、有望な若者を作り上げるための修練・修学の場として用いられています。
外見こそ寺社そのものですが、中の間取りや構造は要塞とほぼ変わりがありません。
・百式練武館
武芸百般と言うように百の武術を学ぶための武道館です。利用するには誓紙を書く必要があります。
建築されて20年程しか経っていないにも関わらず血が染み付いており、鬼が出ると噂されています。
一般の学校にあるような部活動で使用されることはまずありません。
・五重塔
風雷神門高等学校敷地内に建てられた五層の塔です。
教育の一環として、あらゆるタイプの闘技者に対応する実力を得るために行われる最終訓練「死亡遊戯」の試験会場でもあります。
・華屋敷
風雷神門高等学校設立時に校舎内に取り込まれた、古い遊園地です。
その施設は全てが訓練施設に置き換えられ、ある種人間の恐怖を煽るものとなっています。
来歴:
20年前の戦争で焼けた土地を再興する際に造りだされた、異能に頼らぬ人間の強さを追求する学校です。 国が保有する異能者の数を国力として認識する識者が多い現代、目に見えない国力を強化し、これからの国の発展の礎とするべく風雷門高校が設立されました。
学生らしい生活、と言う点ではあまり期待できませんが、その独特の教育方針は一部に根強く支持されており、また、進路の確実さも風雷門に通う生徒にとっては魅力的なようです。
主要NPC:善野出男(ぜんの いでお)
風雷神門高校理事長。
書類上は148歳。肉体年齢40代。筋骨隆々の、身の丈巨大な老人。
三つの戦争を最前線で経験したと言う現場の人間で、強力なバックボーンの元、風雷高校を設立した責任者。
健全な精神は完全な肉体に宿る、と言う言葉を本人の座右の銘にしており、その精神力と肉体は齢3桁を迎えながら衰える様子を見せません。
異能者・非異能者に関わらず最も重要なものはやはり基礎となる肉体であり、物理的な「力」であると言う信念を持っています。
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